CentOS8をインストール後、Fedora31 Cinnamonに比べるとクライアント・ベースの環境が乏しいように感じます。Epel8の進展状況を傍観していてもCentOS8の宝の持ち腐れ感が否めません。と言うことで、Linux界隈で話題のFlatpakとREMI's RPM Repositoryを導入してみました。
rpms.remirepo.nethttps://rpms.remirepo.net/
【CentOS8にRemi repositoryでphpMyAdminをインストール】
先ずは、Remiリポジトリを利用してphpMyAdminをインストールします。上記のremiサイトに行って、remi repositoryのrpmファイルをダウンロードします。CentOSでRemiを利用するには、Epelが必要となっていますので、事前にEpel8をインストールしてEpel8を有効化しましょう。
「Epel、Apache、Mariadb関連はCentOS8 LAMP パート1を参照して頂ければ幸いです。」
ダウンロードした「remi-release-8.rpm」をファイルマネージャーの右クリックで「ソフトウェアのインストールで開く」か、端末でダウンロードした「remi-release-8.rpm」のディレクトリに移動して「yum install remi-release-8.rpm」を実行します。
無事にremiリポジトリがインストールされたか確認するために「yum repolist all」を実行します。
remiをインストールしただけではリポジトリは有効化されません。
「yum-config-manager --enable remi」を実行して有効化します。以前gnomeの説明で紹介しましたが、影はその後CentOS8のHDDでFedora RawhideやFedora Spin XfceをインストールしてCentOS8を消してしまいました。結局CentOS8 Streamも再インストールしてみたもののCentOS8とFedora31 Cinnamonに落ち着いた所です。そんな関係ですっかり「dnf-utils」のインストールを忘れていました。下記のように「dnf-utils」をインストールしますかと問い質されてしまったしだいです。
端末からコマンドで有効化するだけでなく、Gnomeソフトウェアからもグラフィカルにリポジトリを有効化できますので、安心して実行しましょう。
GNOME ソフトウェアでリポジトリの有効・無効は、該当するリポジトリの右側に表示されている状況がEnabledなら有効化しています、Disabledなら無効化しています。該当リポジトリの変更はリポジトリの下にあるEnableボタンは有効化させます、Disableボタンは無効化させます。
remiリポジトリが有効化出来れば、「yum search phpmyadmin」で検索します。phpmyadminを確認して「yum install phpMyAdmin」でインストールします。remiのphpMyAdminはバージョン5になってます。
端末でsystemctl restart httpdでapacheを再起動します。
urlにhttp://localhost/phpMyAdmin/と入力するとphpMyAdminのログイン画面が表示されます。
【Centos8にFlatpakアプリをインストールしてみる】
Centos8 WorkStationをインストールしたら色々試したいLinuxアプリがありますよね。Linuxユーザーは志高くWindowsとは異る醍醐味をLinuxを通じて地味に探索していると思います。影も陰ながら皆様のLinux Lifeを応援しています。そこでFlatpakを利用してGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)アプリを探求してみました。そして影ならがFlatpakの凄さに衝撃を受けてしましました。CentOS8元いRHEL8(Red Hat Enterprise Linux8)の本流はクラウド・コンテナ・モジュラー・サーバー等OSの24時間365日フル稼働に向かっていると思います。そしてRedHatはflatpakの基盤を強化してGUIアプリ所謂デスクトップ・アプリは、flatpakに集約していくように感じました。スマホOSであるiOSやAndroidのアプリのようにLinuxデストロの垣根を取っ払ってデストロ別なアプリをflatpakで幅広く動作できるようにして人気アプリの獲得を目指しているように思います。能書きはこれくらいにして早速Flatpakチャレンジです。
CentOS8をインストールするとflatpakはインストール済になっていると思いますが、もしインストールされて無い場合は、「yum install flatpak」でインストールします。
そしてflatpakアプリが集結しているflathubへgoです。
flathub.orgまずはQuick setupをクリックしてflathubのリポジトリのインストールします。
Quick Setupにはデストロ別のアイコンがあります。CentOSアイコンをクリックします。
Flathub repository fileをクリックしてインストールします。
Flathubリポジトリのインストールが完了したら、Browse the appsをクリックします。
Flatpakでインストール出来るアプリを探索します。
ブラウザだけでなくGnomeソフトウェアにもFlathubアプリが表示されます。
影が注目と共に衝撃を受けたのは開発ツールです。
今を時めく言語開発ツールがあります。喩えプロプライエタリでも人気アプリはFlatpakで利用できるのはLinux開発者にとって有益であると思います。
【notepadqq】notepad++のクローンなテキスト・エディタ
【sublime text】テキスト・エディタ(プロプライエタリproprietary)
【Visual Studio Code】Microsoft謹製ソースコード・エディタ
【Android Studio】Android統合開発環境IDE(Integrated Development Environment)
【IntelliJ IDEA】JetBrains社の統合開発環境IDE
【Visual Studio Code - OSS】Open Source buildなVSCode
【Netbeans】OracleからApache財団に寄贈された由緒あるJava統合開発環境
【Eclipse】オープンソースなIBM謹製Java統合開発環境
【PhpStorm】JetBrains謹製プロプライエタリなphp開発環境
【WebStorm】JetBrains謹製プロプライエタリなJavaScript開発環境
Gnomeソフトウェアのリポジトリ・リストにflathubリポジトリが表示されます。
Gnomeソフトウェアからflathubアプリがインストール出来ます。
インストールにあたってアプリの情報を確認します。プロプライエタリ・アプリは有償な場合があります。アプリの日本語対応、ダウンロード・サイズ等を考慮してインストールしましょう。
影は、Flatpakアプリのgeditをインストールしました。Fedora Cinnamonと同じインターフェースのGeditになりました。プラグインも最初からフルインストールされてます。但し、Gnome Tweaksが効かないようです。Javaアプリのようにflatpak仮想マシン上で動くような感じなので、少し起動が遅いです。現在のCPUパワーを考慮すれば気にならないと思います。因みCentOS8のgeditはそのままでFlatpak謹製geditが起動されるようです。CentOS8のgeditはシステム上残っていますが、デスクトップ上ではFlatpakのgeditだけが表示され起動します。旧geditはデスクトップ上にはありませんし、起動しないようです。
GNOME Tweaksでウィンドウを選択しタイトルバーボタンを表示させる
FlatpakでインストールしたGeditには、タイトルバーボタンが表示されません。
GNOMEソフトウェアには2つのGeditがインストール済みと表示されます。
CentOS8アップデート前にFlatpakのgeditを削除します。
元のCentOS8のgeditに戻りました。
タイトルバーボタンも確り表示されます。
【CentOS8.1にアップデート】
今回CentOS8がバージョンアップされて1911になりました。2019年11月に公開されたRed Hat Enterprise Linux 8.1に対応したバージョンのようです。念のためFlatpakのGeditはアンインストールして、「yum update」を行いました。更新作業を端末で見ていて気になったのは、dnf-utilsがyum-utilsに変更になったことです。また、アップデート後に「yum search gedit」を実行したらgedit-pluginsが表示されたことです。アップデート前には確かgedit-pluginsは無っかた筈です。お陰でFlatpakのGeditを利用しなくてもよくなりました。但しアップデート後CentOS8を再起動して見たら、gnome Shell extentionsのApplications Menuがおかしくなっていました。アクティビィティがパネル上に表示されるようになっていて、その横にアプリケーションズ・メニューが表示されるという状況になりました。GnomeソフトウェアにはApplications Menuが2個表示されていると思いますが、影は後者の方をインストールしてました。インストール時にrootパスワードを要求される方です。試しに現状のApplications Menuをアンインストールして前者のrootパスワードを要求されないバージョンのApplications Menuをインストールしたら元の状態に戻りました。システムのアップデート後は、良くなる処もあれば、無事に済まない処も往々にしてありますよね。この位で済めば良いのですが、状況によっては機能不全になる場合もありますよね。影的に問題になったのは、perl関連でconflictメッセージが表示されたことでした。試しに該当する「perl-DBI」削除「yum remove perl-DBI」を入力したら、依存関係で「mariadb-server-utils」が出てきました。Mariadbに依存しているのでは、削除するわけにはいきません。なので再インストールすることにしました。今後のCentOS8のアップデートで解決して頂ければ幸いです。取り敢えずphpMyAdminはエラーメッセージを出していないので大丈夫かなと思ってます。
「CentOS8は新規にインストールする場合、容量が7Gもあります。CentOS Streamはさらに容量が大きくなっています。影的にはboot.isoをDVDに焼いて、本体はネットワーク・インストールが無難かと思います。ネットワーク・インストールは、CentOS8インストール パート2で紹介しています。」
yum updateコマンドを入力して更新します。
ダウンロードデータが1.4Gもあります。
アップデート完了後、CentOS8のバージョンを確認します。
GNOME Shell ExtentionsのアドオンApplications Menuが何かへんですね。
GNOMEソフトウェアでアドオンを見ると、Applications Menuが2つあります。
インストール済みのApplications Menuを削除し、ログアウトして再ログインします。GNOMEソフトウェアのアドオンにあるApplications Menuでスクリーンショットが表示されている方をインストールします。
漸く本来のApplications Menuに戻りました。
CentOS8アップデート後、DNFでsearchを掛けたら、perl関連のconflictメッセージが出てました。perl-DBIを削除しようとするとmariadb関連に依存関係があることが判明しました。試しにperl-DBIを削除するとperl-DBD-MySqlとmariadb-server-utilsも削除となりました。なのでmariadb-server-utilsを再インストールするとそれに依存関係にあるperl-DBIとperl-DBD-MySqlもインストールされます。conflict状態の儘ですが、後でアップデートでconflictが解消されるのを待ってみます。
以上FlatpakとREMIの簡単報告とCentOS8のバージョンアップ報告です。皆様のLinux Lifeに御利益ありますようお祈りいたします。
【Microsoft謹製Chromium版Edgeインストール】
https://www.microsoft.com/en-us/edge
上記サイトでChromium版Edgeがダウンロードできるようです。
Chromium版Edgeをインストールする前のEdgeアイコン
Chromium版Edgeをインストール後のEdgeアイコン
ZZ Top - Legs