影の日記

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Rocky Linux Cinnamon

2023年5月10日RedHat、Red Hat Enterprise Linux9.2リリース
2023年5月10日AlmaLinux OS Foundation、 AlmaLinux 9.2リリース
2023年5月16日Rocky Enterprise Software Foundation 、 Rocky Linux 9.2リリース

【Rocky Linux Cinnamon】

CentOS終焉から新たなRed Hat Enterprise Linux 互換(フォーク)の誕生がありましたね。一つは、CloudLinuxが提供するAlmalinuxともう一つは、CentOSの初代創設者であるGregory Kurtzer氏が立ち上げたRocky Linuxです。Rocky Linuxの名称は、CentOSの共同創設者であるRocky McGaugh氏へのオマージュとして選ばれたようです。RedHatによってCenOSからCentOS Streamへの転換が軋轢を生み、CentOS創設時のRHEL互換の精神を信奉するEnterprise Linuxの存在は、Linuxを愛用する影にとって非常に価値あるOSです。但し、WorkStationとしてのGNOME Desktopは、影的には好きになりません。FedoraでもCinnamonを愛用している影ですが、Rocky LinuxにCinnamon Desktopの存在を知って大変恐縮しています。RHELGNOMEが基本でDesktopの選択は、無いに等しいですからね。RHELを利用するのはサーバー環境なのでDesktopの存在意義が低調なのは、予定調和なのかもしれません。

【Desktop】

Desktop上の違いは、メニュー・アイコンと日本語入力時の切替アイコンの色の濃淡が異なる位でしょうか。

【Rocky Linux Cinnamon DownLoad】

Rocky Liunxのサイト上には、Cinnamonデスクトップがないのですが、ミラーサイト上にCinnamonのLive imageがあります。ここからLive imageをダウンロードしてDVDかUSBに焼けばRocky Cinnamonのインストールが可能です。

【Cinnamon違い】
Fedora38 CinnamonとRocky Linuxの違いは、DnfDragoraと印刷アイコンが無いことかな。DnfDragoraは、Fedora Cinnamonのソフトウエア管理ソフトですが、影はアプリのインストールやソフトの更新は、端末(ターミナル)で行うのでDnfDragoraは使っていません。印刷と言うよりプリンターの設定は、cupsをインストールしてプリンター・ドライバをインストールすれば、プリンターで印刷できると思いますので印刷設定画面がなくても大丈夫のような気がします。

GIMP

Linuxの画像編集ソフトの定番は、GIMPですね。Fedora38では、GIMPは、2.10系ですが、Rocky Linux、 Almalinuxでは、GIMPは、2.99系の開発途上版です。GIMP2.99版は、GIMP3.0への橋渡し役らしいので安定性に難があります。Firefoxは、ERSで安定性重視なのに解せないのは、何かと疑問符のつくEnterprise Linuxであります。

【Rocky LinuxとAlmalinuxの未来予想図】

Almalinuxは、RHELがバージョンアップと同時にバージョンアップをするので、RHEL互換を忠実に実行しているように思います。DesktopもAlmalinuxはバリエーションを広げるのでは無く、RHEL指向を追求しているように感じます。Rocky Linuxは早期からLive imageでDesktopのバリエーションを増やし、Fedora Spinsのような環境でDesktopユーザー層の獲得を目指している感じです。影的には、Rocky LinuxのDesktop指向は好きです。Cinnamonをサポートしているのは、DesktopとしてGNOMEへの幻滅があるように思います。技術的(Technology的)にはWaylandが重要かもしれませんが、利用するユーザー環境を俯瞰してもらいたい。特に日本語入力環境でiBusの日本語(マルチバイト言語)への切替時にポップアップする「あ」ウィンドは、ウザいです。Desktopの生産性を著しく低下させています。Linuxのメーン環境が、英語圏であるので文字入力切替の煩わしさを実感できないのは、致し方ないのかもしれません。

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